無痛分娩でも痛かった!私の初産体験レポート⑤
無痛分娩の麻酔中はチューブが邪魔で動きづらい
目を覚ますと午後3時になっていました。
臨月以降、寝返りをうつたびに起床していたため、寝返りをしようとしましたがチューブが邪魔で動けません。
背中に入っているチューブ自体は細くて柔らかいので仰向けで寝ても問題ないそうですが、「なんか怖い」のでチューブをよけながらそうっと寝返りを打ってみました。
背中には麻酔のチューブ、腕には点滴のチューブ、髪が長いこともあって態勢を変えるのに一苦労です。「髪の毛をしばるゴム、もっと強いのを持ってくるんだった…。」と後悔しました。
無痛分娩、麻酔中のすごしかた
喉は渇きますが点滴中なので飲む必要はなく、麻酔中なので食べることもできません。
何もすることがなく、ひたすらスマホを触る時間が続きました。
きっとコロナ禍でなければ付き添いの人と話して過ごしたのだろうとおもいます。
無痛分娩時の尿道カテーテルは痛くない
じばらくして看護師さんが来ました。
麻酔の追加の有無を調べた後、「おっしこ取りますね。」と。
「ん?」私は知りませんでした。麻酔が効いている間は歩けないどころかトイレもできないし尿意もないということを。
驚いている間に看護師さんは手早く処置を済ませていました。
「痛いかな?」と思いましたが、痛みどころか感覚もほとんどありませんでした。
スマホで調べると「痛い」などの検索結果が出ますが、どうやら男性の場合だけらしく、後々の話ですが、産後も尿道のヒリヒリ感などはありませんでした。
長い長い待ち時間
それからの数時間は寝起きを繰り返し、スマホを触り、時々処置してもらうという時間が続きました。
産院に到着してから、もうすぐ丸一日が経とうとしています。
何かのモニターで胎児の様子をずっとみていますが、特に異常はなく、出てくるその時をずっとずっと待つのみです。しかし、あまりにも変化が無いので先生が診てくれることになりました。
チカラ技で頭の向きを変える医師
医師:「なるほどねー、頭が逆向いていたのよー、下がってこられないわけだ。」
産まれる前は、少しずつ胎児の頭が下がってくるはずなのですが、胎児の顔が完全に背中側を向いているとのこと。
このままでは中々出てこられないらしく、医師は「やりますよー」とスタッフに声をかけると
ググググググ!
何のためらいもなく産道に腕を思いっきり押し込みました。
心の準備が全くできていなかった私はさすがに驚いて、少々痛みを感じましたが、医師は私が「痛い」と感じるとほぼ同時にあっという間に胎児の頭の向きを直してしまいました。
医師:「これで赤ちゃんおりてこられると思うよー。そろそろいきむ練習しよっか!」
無痛分娩でも「いきむ」必要がある
無痛分娩なら陣痛の痛みもなくスッと出産できるものだと思っていましたが違うそうです。
麻酔が効いて自然に「いきむ」ことができないため練習が必要とのこと。
自然分娩だったら「いきみ逃し」をする段階でしたが私には「いきみたい」という気持ちは全くありませんでした。
助産師さんといきむ練習が始まりました。
それと同時に医師の指示で陣痛促進剤を入れることになりました。いよいよ産まれるらしく、最後に陣痛が弱まって難産になるのを防ぐための処置とのこと。
促進剤の投与には同意が必要とのことで分娩台の上でペンを持ちサインすることになり、「字なんて書いてられないよ…、なぜ今…。」と思いつつもなんとかサインしました。
看護師さんが薬剤やら麻酔やらいろいろ説明しているが素人には全くわかりません。とにかく、「痛かったら麻酔を追加」してくれるとのこと。
無痛分娩で、いきむ方法
助産師さんは「失礼します」と言って産道に手をいれ「では、いきむ練習をはじめます。」と言いました。
助産師:「陣痛に合わせていきみます。でも麻酔が効いていて陣痛の痛みは弱いはずなので、私の合図に合わせてください。イメージ的にはうんち踏ん張る感じです。」
なにやらモニターをみながら助産師はタイミングを見計らい、
助産師:「おおーきく息を吸ってください。」
私:(スーーーーーッ…)
助産師:「息を止めて!ココ!ココに力を入れて踏ん張ってください!」
助産師は産道の中の一部を触りながら声をかける。
助産師:「できるだけ長くいきんでください!」
私:(ーーーーーーーーーーーー!)
そうして促進剤が投与されて間もなく、
私:「痛い痛いいたいたいいいあ!!!」
陣痛の痛みが蘇った。
助産師:「はい、力抜きましょう、ゆっくりながーく息を吐きましょう。」
私:「フンッーーーーー!」
助産師:「ゆっくりです!!!!!」
という感じで、力の入れ始めから抜くところまで助産師さんが丁寧にフォローしてくれて、とてもわかりやすかったです。
ただ、思っていた以上に「いきむ」のは体力が必要で、ここまで体力を温存できて良かったなぁと心の底から思いました。
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