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無痛分娩でも痛かった!私の初産体験レポート【前編】

「全然痛くない」と思っていたのに、無痛分娩 私の体験談

無痛分娩でも痛かった!私の初産体験レポート③

陣痛かもしれない?はじまりは下腹部の違和感

 時刻は翌朝5時。下腹部の違和感で起きました。


なんだか重いような圧迫されるような…。軽い生理痛のような痛みです。
起きたついでにお手洗いを済ませて再び眠りました。

1時間後、また似たような違和感で目を覚まし、その数十分後、またしても違和感で目が覚めました。

うとうとと眠っては下腹部の違和感で起きることのくりかえしです。

違和感は少しずつ痛みに変化し、徐々に強くなりました。
痛む頻度も30分おきから15分、10分とだんだん短く規則的になっていきます。

「(これが、陣痛か。痛い、重い。そろそろ無痛の麻酔をするのかな?)」

助産師さんを呼び「陣痛があります」と言いましたが、初産では陣痛が始まっても出産までには時間がかかるということで、もうしばらく陣痛室で待機することとなりました。

陣痛の痛みとは?痛みを増す陣痛、こんな痛さ気がつかないわけがない!

時刻は朝7時。病院到着から約10時間、陣痛開始から2時間が経ちました。

下腹部の違和感から始まった陣痛は徐々に痛みを増し、5分おきギリギリ耐えられる痛みに襲われるようになっていました。

「(耐えられる、耐えている。)」

気絶するように眠り、痛みで起きることのくり返しです。

もう、自分が眠っているんだか起きているんだかわかりません。

臨月に入ったころは、「陣痛の痛みってどんな感じなのかな?」「気づかなかったらどうしよう」なんて思っていたけれど、これは、気づかないわけがないと思いました。

陣痛は例えるならどんないたみ?どれくらい痛い?

私は、39週最後の妊婦検診で看護師さんに「陣痛ってどんな感じですか?」と聞いていました。

「寝てても起きるくらい痛いと言われる方が多いです。痛む時間が規則的なのが特徴です。」と看護師さんが教えてくれたとおりでした。

痛みは例えようもない…というわけではなく、生理痛にかなり近いとです。

初めは軽い生理痛のような下腹部の圧迫感、それがだんだんと重い生理痛のような鈍痛にかわり、さらに腹部を圧迫されるような重い痛みに変わっていきます。その圧迫感は外から押されているんだか中から押されているんだかわからない感覚で、それだけは初めての感覚でした。

コロナ禍の出産はさみしい

時刻は7時半、陣痛の感覚が短くなってから時間が過ぎるのが遅く感じます。

「(まだ耐えられる、耐えている。)」

痛みに耐える脂汗が止まりません。残り少ないポカリに手を伸ばし、少し口を湿らせます。
ひとりじゃなければ、誰かにサポートしてもらえたらもっとラクだったと思います。

そのときになってやっと、「コロナ禍の出産、私たちが全力でサポートします。」と検診時に医療スタッフが熱を込めて言っていた理由が少しわかりました。

たったひとりで痛みに耐えることは、とても心細かったです。

「出産は簡単じゃない、みんな当たり前のように産んでるけれど、ラクなことじゃない。」
女性だけが経験しうる『人生の大仕事』だと思いました。

ましてそれが初産でコロナ禍で家族のサポートの無い出産となると、経験者たちが心配するのがよくわかりました。

そして、その痛みは突然やってきた。

もう限界!痛みに耐えられなくなった

「(痛い!痛い痛い痛い!)」
痛すぎて声が出ない。
重い、苦しい、もうだめ…。

助産師さんがやってきて何か確認しているようだけれど、もう、何をされているかわからないし、確かめる気力もありません。

助産師:「痛いですもんね。痛いもんね。頑張れ頑張れ。」

と言って、やさしく背中をさすってくれ、涙が出そうになりました。

「どうしようもないことなんだ、産むしかないんだ。『痛いね、頑張れ。』と励ますことしかできることはないんだ」と思いました。

おいしそうな朝食をたべられなくて泣く

陣痛室のドアが開いて、大きな御膳が運ばれてきました。

私は仰向けのまま一切身動きが取れなくなっており、その朝食を見ることすら難しくなっていました。

横を向こうものなら腹が破裂しそうに痛むため起き上がることができません。
かろうじて頭を持ち上げ朝食を覗き込みました。

「(めちゃ美味しそう…。)」

ご飯が美味しいと定評のある産院、その豪華さは想像以上です。

「(痛い、食べたい、痛い、食べたい…。)」

ご飯を持ってきてくれた方が「大丈夫?」「おにぎり取ろうか?」と手に持たせてくれました。

横になったまま小さなおにぎりを一口頬張ります。
約20時間ぶりの食事は美味しすぎてほんの一瞬痛みを忘れさせてくれました。
しかし、すぐに激痛に襲われナースコールを押しました。

無痛分娩の麻酔前は何も食べられない

私:「もう限界です!痛いです!」

看護師さんがとんできて色々診てくれましたが、まだまだ産まれないとのこと。

「(まだ、まだ、無痛分娩の麻酔は入れて貰えないのか…。)」

私:「あのう、私、無痛分娩をお願いしてるんですが、麻酔はまだですか?」

看護師:「え?無痛なんですか?無痛の方はこの朝食は食べられないですよ!」

「(私の…おにぎり…。行かないで!おにぎりぃい!)」

配膳してくれた方が「ごめんねぇ…。」と言って食事を持ち去り。看護師さんも「もう少々お待ちください。」と言い行ってしまいました。

再びひとりで心細くなりましたが「(耐えなければ、この痛みに。)」と、次の陣痛までの3分間は冷静でした。

しかし、3分後再び痛みに耐えきれずナースコールを押すと看護師さんに

看護師:「まだ麻酔は入れられないです!」

と怒られてしまいました。

 激しい陣痛と戦い始めてわずか30分、私は力は尽き果て気絶してしまいました。

陣痛の痛みはお腹だけではない?時間とともに変化する陣痛

時刻は10時30分、2時間ほど眠っていたようです。

「(私、…生きてる?)」

目を覚ますとさっきまでの陣痛はどこへやら。
腹痛はほとんどなくなり、痛む箇所が変わっていました。

はじめは腰の痛み、しばらくすると足の付け根やおしりの痛みに変わりました。

さきほどまでのお腹の痛みとは違い、この痛みはそれほど強くありませんでした。
腹痛が激痛だったのに対して、腰や下半身は倦怠感や筋肉痛といった感じの痛みです。

目を覚まして暫くすると助産師さんがやってきました。

助産師:「どうですか?」

私:「だいぶ痛みがかわってきました。」

子宮口の具合を確認すると、約8センチまで広がっているらしく、やっと麻酔を入れられるとのこと。

自力で分娩台まで歩けない

看護師:「分娩台へは歩いて向かえますか?」

私:「いや、無理です。横向きになるとすごくお腹が痛むんです。」

看護師:「一回やってみましょう。」

スパルタ看護師さんと起きることに挑戦するも失敗。

看護師:「車いす持ってきます。」

「申し訳ない。」と思いつつも、一歩も歩けそうにありません。

看護師:「車いすに乗りますよ!一瞬起きてください!こればかりは頑張ってください!」

激励され、なんとか起き上がって車いすに腰かけます。

「(いたいいたいたいたいたいたいたt…!)」

ほんの一瞬、お腹が爆発しそうな痛みに襲われました、

が、その後は不思議と痛みはなく、分娩台へもなんとか自力で上がることができましたが、看護師さんに車いすを出してもらった手前、少ししんどそうに横になりました。

看護師:「先生を呼んできますので少々お待ちください。」

破水と感じ産院に向かってから約15時間が経っていました。

様々な機器が置かれた分娩室でひとり麻酔の時を待ちました。

つらい産前・産後の食事の準備は
CO-OPで家事ラク!
後編へつづく

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